様々な病気4

心筋梗塞(急性心筋梗塞)

心筋梗塞は実は日本人の死亡率の原因の第2位を占めるほどの症例が多い心臓病の病気のことです。
これだけ治療法が進歩している現代においても急性心筋梗塞では約30%の人が亡くなっており、その多くは発症後数時間以内の短い時間の中で命を落としているという非常に怖い病気の1つです。

心筋梗塞とは動脈硬化が進行し、冠動脈にできていたプラークが破裂して冠動脈を完全に閉塞してしまい、心筋に血液が完全に行かなくなり、心筋が壊死してしまった状態が心筋梗塞と言われます。
例えば突然胸が焼けるように重苦しく押しつぶされる・締め付けられるようになり、全身から冷や汗が出始め、吐き気があるなどの症状が10分以上続いた場合は心筋梗塞の症状を疑ってください。
もしこのような症状になった場合至急救急車を呼んでください。

心筋梗塞の治療は動脈内で詰まった血栓を薬によって溶かす治療法や風船が先端についた細い管(カテーテル)を血管内に入れて詰まった部分を風船で拡げたり、その後再び閉塞するのを防ぐためにステントと呼ばれる筒状の金網を血管内に留置するインターベンション治療などがあります。

不整脈

われわれの心臓は体全身に血液を送り出すためのポンプのような役割を行っています。そのポンプを動かしているのは「電気刺激」です。右心房にある洞結節が興奮し、電気刺激が心筋全体へと伝わって行きます。
不整脈とは、この心臓の興奮が正常に伝わらないことで、脈が不整になることを言います。
この「不整脈」には大きく分けて3種類あります。

・徐脈性不整脈:脈が遅くなる ・期外収縮:脈が飛ぶように感じられる ・頻脈性不整脈:脈が速くなる

これらは同じ不整脈でも症状が異なるため治療法もそれぞれ異なります。
では不整脈はどのようにしてみつかるのでしょうか。原則的には病院での心電図の検査が一般的ですが、胸部X線、血液検査、ホルスター心電図、心臓超音波検査などもあります。
不整脈の治療については薬での治療と心臓ペースメーカーなどを使用した非薬物治療があります。
これらは不整脈の症状や日常生活の環境などを考慮して医師と相談の上決めます。