お酢で血圧低下
お酢の主成分である酢酸が体内でエネルギーとして使われる時、アデノシンという代謝物質を排出されるのですが、血管が収縮している場合(血圧が高い状態)に、このアデノシンが血管の壁にあるレセプターに入ると、血管が拡張し血液が流れやすくなると考えられています。
このように血管が拡張して血液の流れがスムーズになることから、結果として血圧が下がる効果があるというわけです。
なお、お酢は血圧が正常な方や低血圧の方が摂取しても、血圧を下げることはありません。血圧を下げるのは、血圧が高い方だけです。
さらに、お酢には血中コレステロール値を下げる効能もあるとされており、実際にミツカングループの研究で、血中コレステロール値が高い人を対象にして臨床試験を実施した結果、毎日15ミリリットル以上のお酢を摂取することで、血中コレステロール値が低下するということが実証されています。
高コレステロール血症は動脈硬化の原因となる危険因子の一つであり、脳卒中や心筋梗塞といった恐い病気に発展しかねませんので、コレステロール値が高い人であれば、毎日の食事でお酢を摂ることを習慣化することをお勧めします。
継続すること
ところが、お酢の摂取を止めると血圧やコレステロール値も元に戻ってしまいます。
そこで、血圧やコレステロールの安定に重要なことはお酢を毎日こまめに摂取することが必要です。
お酢には血圧やコレステロールを正常化する効果はありますが、持続性がありません。
お酢は継続して毎日取るように心がけましょう。とはいえ、毎日お酢を取るのは大変だと感じられます。
しかし、血圧やコレステロールを正常化するのに必要なお酢の量は、一日当たり大さじ1杯でいいのです。
この量なら、少し料理に入れるだけで十分毎日とり続けられる量ですね。
お酢でドリンクを作っても良いでしょうし、料理の隠し味などに用いてもかまいません。どんな形であれ、毎日大さじ1杯のお酢を取ればよいのです。
逆に数日だけ頑張って大量のお酢を摂取したとしても、先述のとおり、継続することが何より大事ですので、効果は一時的なものしか期待できません。
黒酢
黒酢と一般の酢で一番の違いは、アミノ酸の含有量が違うことです。穀物酢ではアミノ酸含有量はせいぜい0.5%前後ですが、黒酢の中には2%近く含んでいるものもあります。
黒酢は一般の穀物酢に比べると原料の玄米を多く使用し、長い時間をかけて醗酵・熟成しているので、アミノ酸や有機酸、ビタミン・ミネラル類が豊富に含まれているのです。
黒酢に豊富に含まれるアミノ酸やビタミン・ミネラル類は、次のような健康効果を発揮します。
高血圧予防
お酢に含まれるACEという物質が血圧の上昇を抑えることが知られています。
お酢のなかでも黒酢(玄米酢)が最も高血圧抑制効果が高いことがわかりました。
血流改善 お酢の血液サラサラ効果と黒酢に豊富なアミノ酸効果がプラスされ、黒酢の血流改善効果は強力です。
抗酸化作用 お酢には抗酸化作用があります。黒酢は他のお酢よりも特に抗酸化作用が強いといわれています。
黒酢レシピ
黒酢を日々の食事で効果的に摂取するには、次のような方法をおすすめします。
どんなに健康に良くても、お酢をそのまま飲むのは大変です。おいしくて、無理の無い方法をとりましょう。
黒酢バナナ
バナナ酢ダイエットが話題ですが、黒酢で作るとさらに効果倍増!!ダイエットだけでなく便秘や美肌の効能も
黒酢の牛乳割り
黒酢を牛乳で10倍~20倍程度に割り、毎日2~3杯飲みましょう。
黒酢の血行促進効果と牛乳のタンパク質が育毛に効果抜群!!薄毛に悩まれている方は、毎日欠かさずにお飲み下さい。
小アジの黒酢南蛮漬け
カルシウムたっぷりの小アジを素揚げして黒酢、しょうゆ、酒、豆板醤、ネギを合わせた漬け汁に黒酢効果でカルシウム吸収がよくなります。
大腸ガン抑制効果
タマノイ酢などの長期にわたる研究で黒酢を長期間摂取することで大腸ガンの発生を抑制することがわかりました。