お酢の効果

お酢は血液内の悪玉コレステロールを減少させるという報告があります。悪玉コレステロールの現象は、高血圧や動脈硬化・心臓病に効果があります。血液成分(赤血球)を柔らかくするといわれております。
結果、血の巡りが良くなり、コレステロールでつまった血管だけでなく、細い血管も通りやすくなります。これが貧血にも高血圧にも効くと言われている理由なのです。
また、血の巡りが良くなるため、それら成人病だけでなく肩こりや冷え症にも効果的です。
お酢には先に述べたように健康面でさまざまな効能があると言われていますが、それらの健康効果は同時に美容面においても好影響を与えてくれるワケであります。
このように健康・美容といった老若男女を問わず誰しもが求める効能が期待できることから、近年のいわゆるお酢ブームが継続して続いていると思われます。

ダイエット効果

体にたまる脂肪には、主に内臓の間に貯まる「内臓脂肪」と皮膚の下に貯まる「皮下脂肪」があります。お腹がぽっこり出ている人にたくさん蓄積されている「内蔵脂肪」はスタイル上の問題だけでなく、健康にも害を与えることが判ってきました。
メタボリック・シンドロームとは内蔵脂肪型肥満のことを指します。内蔵脂肪は、高血糖、脂質異常、高血圧などいろいろな慢性病の原因となります。この状態を放置していると、動脈硬化が進行し、糖尿病を起こしたり、脳梗塞、心筋こうそくを起こす危険性が高まります。

食酢の主成分である酢酸には血糖値の上昇を緩和する働きがあるという報告があります。
急激な血糖値の上昇は、脂肪の合成を促進する働きがあるインシュリンの分泌を増大させます。
つまり、食酢が血糖値の上昇を緩和することで脂肪の合成が抑えられる、ということになります。
「糖尿病に効く」というのも、同様にインシュリン分泌抑制による効果です。
また、黒酢にはこの酢酸以外にも、黒酢に多量に含まれているアミノ酸が肥満防止に効くという報告もあります。 ただしダイエットは食事や運動などの適度なバランスにより行えるものですから、日常の正しい食事を通してお酢を摂取していただくことで健康作りにお役立てください。

お酢の成分

お酢の成分でも、酢酸と言われる酸っぱさのもとはどのお酢でも含まれています。これが食欲増進、疲労回復の元となります。
ですからこういった効果はどのお酢を飲んでも得られます。ただし、お酢の成分の中で特にアミノ酸などの微量成分が悪玉コレステロールに効くことが判っています。ですからそれらを多く含んだ酢のほうがさらに効果的です。黒酢・玄米酢などがそういった微量成分を多量に含んでいます。
また、リンゴ酢は代謝促進の効果があるミネラルなどを多量に含んでいます。
お酢はそれ自身に殺菌効果があるので食中毒菌は生えません。また、長期保存により体に悪い成分が出来ることもありません。
ただ、開栓してしまうと空気中の酢酸菌が入ってしまい、それが繁殖して濁ったり香りが変わってしまうことがあります。けれども、これも体に対する害はありません。

摂取量

料理の仕方によっては直接飲用するよりも効果がある場合があります。たとえば煮魚の場合は、お酢の主な成分の酢酸が魚の骨を溶かすため、吸収しやすいカルシウムの形となって摂取することが出来ます。
ただ、料理に使用する場合は摂取できる量が少ないときが多いので一概にどちらが良いとは言えません。データによりますと、黒酢20ml(さかずき一杯)程度の摂取を1ヶ月から6ヶ月飲むことでコレステロールが下がり、血糖値も下がるなどの改善が見られたという報告があります。
毎日の摂取で、このあたりが良いのではないでしょうか?普通に食事に使われるには取りすぎと言うことはないかと思います。
しかし飲料として飲む場合は、空腹時をさけていただき、1日15cc程度を水で薄めての摂取量が良いかと思います。
何にしても身体によいからと言って無理をしてお酢そのままを多量に摂取されるというのは胃を荒らしてしまいます。